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Mine to Mine®
〜鉱山から私のもとに届くまで〜

Vol.10 鎌倉野菜との暮らしで心も身体も美しく

ものづくりの背景には、作り手の感性や技術とともに、産地へのこだわりやリスペクトの想いがあります。さまざまな分野で活躍する女性に輝きの秘密をうかがいながら、サザンアフリカのダイヤモンド鉱山で採掘された原石がダイヤモンドジュエリーとなるまでの確かなプロヴェナンス(来歴)とトレーサビリティ(生産履歴)を誇るSABIRTHとの共通項を探ります。

 

【Vol.10 長谷川理恵さん/モデル, ベジタブル&フルーツ・ジュニアマイスター】

生き方までが読者に影響を与えたモデルの仕事

すらりとした健康的な肢体、シャッターを切るたびにナチュラルに決まるポーズ、強い視線と柔らかな笑顔。カメラに向かう長谷川理恵さんからはモデルとしての確かなキャリアと一人の女性としての充足感が伝わってきました。
「モデルの仕事を始めたのは19歳の時。通っていた実践女子大学のミスキャンパスに選ばれたのがきっかけで声をかけていただき、「CanCam」の専属モデルになりました。最初の頃はマネキンのように与えられた服を着てカメラの前に立つだけでしたが、誌面に登場するうちに私物の服や小物なども紹介するようになり、読者の方々に「長谷川理恵」に興味を持っていただくようになっていきました。

時はスーパーモデルブーム真っ只中。専属モデルに就任して間もなく表紙を飾り、別冊付録のハワイBOOKで一冊まるごとモデルをつとめるなどの抜擢が続いた長谷川さんがプライベートではどんな服を着てどんな生活をしているのか、ライフスタイルのすベてに注目が集まりました。

華やかな世界に身を置きながらも長谷川さん自身は、地味にコツコツと何かを積み上げていくのが好きな性格なのだと語ります。仕事を通して出会ったマラソンにのめり込んだのも、そんなキャラクターと合っていたからなのかもしれません。
「ホノルルマラソンに初めて出場したのは2000年。お仕事として、走ってみませんか、と声をかけていただいたのがきっかけです。そこからマラソンに魅せられて数々の大会に出るようになりました。自分と向き合い走ることは性格に合っていましたし、タイムを縮めていくのも楽しくて」。

初マラソンで4時間を切り、以降、ホノルルマラソンには10年連続で出場。しかし当時は選手でもない女性が大会に出場することが、まだそれほど一般的ではなかった時代でした。
「筋肉もつくし日焼けもするのでモデルの仕事に支障をきたすのでは?と編集者の方から忠告されることもありました。マラソンに関する情報も少なく、ウェアもレディースの素敵なものはあまりないような状況で、メンズのSSサイズを着て走ることもありました」
ストイックにマラソンに取り組む長谷川さんの姿は多くの共感を呼び、現在、「走る女性」がこれだけ増えている背景に、長谷川理恵さんの活躍があったことは間違いないでしょう。

鎌倉での生活で感じる「地元の野菜」の力

走ることで、自分の体や食事に対する意識が変化していったと語る長谷川理恵さん。2002年にはベジタブル&フルーツ・ジュニアマイスターの資格を取得しました。

「厚生労働省のイベントに参加した際にたまたま同席した方から野菜ソムリエ の学校があることを教えていただき、1年くらい通って資格を取りました」。

現在ではポピュラーになっている「野菜ソムリエ」も、長谷川さんが先駆け。食品業界のプロばかりの中に混じって勉強を続けたといいます。
「栄養士の方や築地の八百屋さんに混じって出席していると、 “何で来ているの?”と聞かれることもよくありましたね。毎回2時間、しっかり講義を受けて栄養学や野菜の調理法など専門的な知識を身につけていきました。特に印象に残っているのはある先生の“野菜は生き物”という言葉。旬の新鮮な野菜は美味しさも栄養も違います。それ以来、野菜の買い置きはしないようになりました」。

10年前、鎌倉に拠点を移したことで長谷川さんと野菜の関係がさらに深まります。
「もともと実家が鎌倉で、いずれは海のそばで暮らしたいと考えていたのです。母が近くにいてくれることも含め、子育てにも都会より適した環境だと思い引っ越しました。湘南には友人も多く快適な毎日ですが、特に嬉しいのは魚や鎌倉野菜など、とにかく地元の新鮮な食材が手に入ることですね」。

鎌倉野菜とは神奈川県の鎌倉市や藤沢市で栽培している野菜。特定の品種をさす言葉ではありませんが、無農薬や減農薬にこだわって育てられた珍しい品種も多く、東京のレストランなどで提供されることも増えてきました。
「ブランド野菜のようになってきましたが、地元では身近な当たり前の存在。鎌倉駅からすぐの場所にレンバイと呼ばれる市場(鎌倉市農協連即売所)がありますが、わざわざ出かけなくてもご近所のスーパーなどでも普通に買うことができます。色が珍しいニンジンとか、切ると渦巻きのような模様のあるカブとか、味を想像しながらお買い物をするのも楽しいですね。味が濃くて美味しいので凝った味付けをしないで蒸し野菜やバーニャカウダでいただくことも多いです」。
季節や体調に合わせてオーガニックな地元の鎌倉野菜を採り入れる食生活は、長谷川さんのヘルシーな美しさの大切な要素の一つになっています。

ダイヤモンドも野菜も、ルーツを知り納得して選びたい

上質なコットンの白シャツにデニムというスタイルがよく似合う長谷川理恵さん。ダイヤモンドの煌めきがシンプルな装いにクラス感を添えます。

ジュエリーは一生もの。若い時はデザインやブランドに目がいきましたが、最近は石の本質を見極めたいと考えるようになりました

そんな心境の変化は鎌倉でのオーガニックな生活の影響もあるのでしょうか?
鎌倉に住むようになってから、宝石がもつエネルギーや波動のようなものに興味を持つようになりました。モデルとして流行の服もたくさん着させていただいてきましたが、つけて身も心もハッピーになり気分を上げてくれるのはジュエリーなのかもしれません
長谷川理恵さんが地産地消の鎌倉野菜にこだわるように、サバースもまた、品質の高いサザンアフリカ産のダイヤモンドにこだわり、鉱山での原石の採掘から研磨、ジュエリーに仕立てられてお客様のもとに届くまでのプロヴェナンス(来歴)とトレーサビリティ(生産履歴)が明確であることを明確にしています。

自分の口から体に入れる食べ物と同様に、長く身につけるダイヤモンドも“出どころ”にはこだわりたいですね。バックグラウンドの情報を確かめて、納得して、その中からこれがいい!と一粒を選ぶことができたら、それこそ運命の出合いになるのではないでしょうか。同じダイヤモンドでも身に着ける人によって見え方は変わりますし、個性の時代ですからみんなと一緒ではなく、自分はこの石がいい、このジュエリーがいい、とオンリーワンなものと出会いたいと思います。自分にぴったりの一粒を選べるように本質を見極められる女性になれたらいいなと思います

体の中から健やかで美しくなることをテーマに活動している長谷川理恵さん。最近はヴィーガンパティシエとしてスイーツづくりにも挑戦しています。
「私はきっと長生きすると思うので(笑)、心も身体も健康でありたいと思っています。今はお金さえ出せば世界中のどこの物でもどんな季節の物でも手に入ってしまう時代。だからこそ常にアンテナを張って見る目を養い、自分にとっての“いいもの”を選びながら暮らしていきたいですね

ダイヤモンドの花びらと花芯で南アフリカの大地に咲く可憐な花を表現。まるでレース細工のように繊細でありながら耳元で強い輝きを放ちます。

ピアス/AFRICAN FLOWER〈Pt×ダイヤモンド〉¥1,485,000
ペンダント/GOOD HOPE〈Pt×ダイヤモンド〉¥319,000
リング/GOOD HOPE〈Pt×ダイヤモンド〉¥8,580,000

【PROFILE】
長谷川理恵/RIE HASEGAWA
神奈川県生まれ。大学在学中から雑誌「CanCam」のファッションモデルとして活躍。「Oggi」では計43回表紙を飾る。2000年よりホノルルマラソンに参加。以来、数々の大会に出場している。2002年ベジタブル&フルーツ・ジュニアマイスターの資格を取得。2005年には「日経ヘルス」“ヘルシーイメージタレント” 女性部門1位に選出された。

撮影協力/キリガヤ モデルハウス